体感する出張授業

ふくレボ演習

  • 高校生
  • 大学生

学生が地元のふぐの文化や海の課題を学び、次世代へ伝えていくことを目指して、下関市内の教育機関と連携する、高校生・大学生向けのワークショップ。
ふぐの生態と海洋の現状を知り、水産、経済、食文化、観光を担っているふぐと下関の関わりについて考え、下関の海の課題を自分ごと化する総合的な学びです。

フグ処理師免許を持つ専門家によるふぐのさばき方を間近で見学。
観光客で活気あふれる唐戸市場の見学と、観光市場を成功に導いた水産事業者による講話。
世界中のフグの仲間(フグ目)を常時100種類展示している、市立しものせき水族館「海響館」の見学と専門家によるレクチャー。
VRゴーグルを装着して、下関・北浦の海中の様子を360°バーチャル体験。
100年後の下関の海を想う絵本の1ページワークショップ。
商業高校の学生には、学校での年間カリキュラムの一部として、観光ビジネスの観点からふぐ食文化や唐戸市場などを学ぶ機会を提供。学んだごとのアウトプットとして、下関の観光キャッチコピーを制作した。
水産を学ぶ学生は、園児対象のふくレボ教室向けに、ふぐの生態を楽しく伝える学習カリキュラムを自分たちで開発。歌、パズル、クイズ、ゲームなど工夫を凝らしたオリジナルの「下関の海とふくを題材にした知育教材」を使っての教育実習を実施した。

監修:福田のぞみ(絵本作家・保育士)

演習でのアウトプット作品

100年後の下関の海を想う絵本の1ページ

絵本の1ページを想定し、この日の学びを通して100年後の下関の海に願うことを、絵や詩などで創作しひとつの作品に。

下関の観光キャッチコピー

下関市立下関商業高等学校

下関の「ふく」「海」「観光」「食」をテーマに、キャッチコピーを制作。
ふくレボ演習で各テーマについて学んだことを、学校の授業時間で掘り下げて、実習としてかたちにしていった。

オリジナルの知育教材を使っての教育実習

ふぐの内蔵をモチーフにした「フクの体の中のパズル」
ふぐはウツボなどの敵に食べられないように膨らむことを教える「生き残れ!フクポンゲーム!!」

幼児教育を学ぶ学生の幼児向け海洋教育学習カリキュラム開発。立体的な創作物から歌やダンスなど体を動かし感性を養うものまで、100年後の海につながる海の課題やふぐについて幼児に教える、さまざまな知育教材を制作し、実際に実習。

授業を受けて寄せられた声

生徒の声

「海響館の展示で小型のフグの愛らしい泳ぎ方を見学し、飼育員の方から、フグは速く泳げない代わりに、その場回転、後退、ホバリングなどのユニークな動きが出来ることを教えて頂いたのが印象に残りました。」

「フクについて、その魅力や今起きている問題を熱意をもって話していただいたので良かった。」

「一人一人の行動が海全体、世界全体に影響していくことがわかったので考えて行動していこうと思う。」

「下関市民としてのプライドが芽生えてきたから、このイベントに参加したことで、今後、海に関する意識や行動は変わると思う。」

学校関係者の声

「良かったのは、絶対に体験できないVRを用いた体験ができたこと。また、ふくおいちゃんの生の声が聞けたこと。クッキーなど、生産者の思いに触れることが出来たこと。生徒に教員では伝えきれないことを伝えられたことが大きな点です。まずは、見る・聞く・学ぶ・考えるということができたので、次は、唐戸市場での体験を楽しみにしています。ありがとうございました。」

「私たちが住んでいる下関の海が変わってきているということ、それに伴い、観光の在り方も変えていかなければいけないということを学びました。また、実際の声を聞くことが大切で、教科書に書いていない実情を学校外の方から教えていただける貴重な機会でした。ありがとうございました。」

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